レオパレス21では、全国56万戸の入居者に対して提供しているインターネットサービス「LEONET(レオネット)」のサービス拡充を発表した。同社が都内で30日に開催した、NTTコミュニケーションズ、CCC AIR、U-NEXTの代表者を招いた4社合同 新サービス発表会にて、サービスの詳細が明かされた。■新サービスの概要 レオパレス21では、入居者に向けてインターネットサービス「LEONET(レオネット)」を提供している。同日発表されたのは、このLEONETを拡充するもの。既存・新規の入居者に無償で提供される、Android TV搭載 STBデバイス「Life Stick」を通じて実現される。入居者は、部屋に備え付けのテレビにこのLife Stickを挿すことで、生活をサポートする「LEONET マイルーム」、VODなどが楽しめる「LEONET TV」、TSUTAYA movieなどが楽しめる「Android TV」が利用可能になる。 なおLife Stickは、音声検索、Google PlayからのアプリのダウンロードといったAndroid TVによる基本操作にも対応。YouTubeなども利用できる。また、Wi-Fiのアクセスポイントとしても使用できる。 クラウド、ネットワーク、コンテンツ配信、ユーザー管理アプリなどを含めたトータルソリューションは、NTTコミュニケーションズが提供する。自宅でも外出先でもサービスが利用できるのが特徴。例えば自宅で視聴していた映画の続きを、出先でスマートフォンで視聴する、といった利用方法も可能だという。NTTコミュニケーションズ 取締役 第四営業本部長の桜井伝治氏は「レオパレスさんの新しい事業変革をICTでサポートしていきたい」と意気込んだ。 映像コンテンツには「TSUTAYA movie powered by U-NEXT」が提供される。同サービスは、CCC AIRがU-NEXTから映像コンテンツの提供を受けて開始するもの。洋画、邦画、ドラマ、アニメ、音楽、ドキュメンタリー、バラエティなどあらゆるジャンルをカバーしており、作品本数にして120,000本を用意する。一般向けには今冬よりサービスインするが、レオパレス21の入居者に対しては7月1日より先行提供する。■多様化するニーズに、付加価値で応える レオパレス21 執行役員 賃貸事業部 賃貸営業企画統括部長の佐々木竜也氏が登壇してサービスの狙いを説明した。 「LEONET マイルーム」では、テレビ画面を通じて、アパートの何かしらの問い合わせ、変更の手続き、退出の申し込みまでを完結できるようにしていきたい考え。電話、来店の手間を省くことで、利便性の向上を図る。また、防災情報にも対応させる。例えば地震の際は、住居の位置情報からマップを開き、物件から一番近い避難所や給水所などを画面に表示する。このほか安否情報にも対応させることで、登録した家族やレオパレスの管理センターに、迅速に無事を知らせることができるようにしていきたい構え。