ジュニパーネットワークスのブースでは、最新のデータセンター/クラウドスイッチである「QFX10002-36Q」を出展していた。 このスイッチは、2Uサイズの筐体ひとつで10GbE/40GbE/100GbEに対応し、オプションで40GbE×36ポート、あるいは100GbE×12ポートまで実装できるものだ。なお、これから発売される予定の上位モデル「QFX10002-72Q」は、40GbE×72ポート、あるいは100GbE×24ポートまで拡張できる。 大きな特徴は、今回初めて独自のカスタムASIC「Q5」を採用した点だ。これによりスループットを最大限に引き出せ、最大2.88Tbp(QFX10002-72Qでは5.76Tbps)まで向上できるという。Q5は、VXLANによるネットワークの仮想化や、NVGRE(Network Virtualization using Generic Routing Encapsulation)、EVPN(Ethernet VPN)、MPLSもサポートしている。 またニーズに応じて、レイヤー3ファブリック、IEEE802.1 Br準拠のイーサネットファブリックである「JUNOS Fusion」や、2台でリンクアグリゲーションを構成するMC-LAG(MC-LAG)といったネットワークアーキテチャーに展開することも可能だ。 もう1つの特徴は、独自のJunos OSがカーネル上でなく、Linux上のVM上で動くようになったこと。2つの独立したアクティブ/スタンバイのVMでJunos OSを実行でき、ソフトウェアのアップグレード時には、スタンバイのVMにアップロードされる。準備が整うと、スタンバイのVMがアクティブVMになり、シームレスなアップグレードが行えるという。 ちなみに、次世代ファイアウォールサービスと UTM(Unified Threat Management)サービスをルーティング / スイッチング機能と組み合わせた「SRXシリーズ サービスゲートウェイ」も、QFX10002シリーズと同様に、Linux上のVM上で動くアーキテクチャーに変わるそうだ。 このほかオープンで標準化されたAPIによる連携が可能な点もメリットの1つだ。SDNにおいて、コントロールプレーンやデータププレーン、プラットフォームへのプログラマブルなアプリケーションを作成でき、固有のネットワーク転送機能を実装したり、独自のSDNコントローラとオーケストレーションツールと統合し、制御・管理を自動化できる。
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