シスコシステムズは幕張メッセで開催中の展示会「Interop Tokyo 2015」にて、ASAシリーズの最上位に位置づけられる製品として、日米同時発表の「Firepower9300」が展示され、大きな注目を浴びていた。 これは基本的な次世代ファイアウォール機能に加え、マルウェア対策、DDoS、WAF、LBなどのセキュリティ機能を統合できる超高速セキュリティサービスプラットフォーム(以下、SSP)だ。 このSSPは大型シャーシに各モジュールを組み込んでセキュリティ機能を統合できるもので、ユニットあたり従来よりパフォーマンスを600%ほど向上し、ポート密度も30%ほど高くなるように設計されている。 本体は、アプリケーションのデプロイとオーケストレーション(統合管理)が可能な「スーパーバイザー」、10GbE/40GbE、および100GbE(対応予定)の「ネットワークモジュール」、Cisco製品(ASAシリーズ、次世代FW/IPS)あるいはサードパーティ製品(DDoS、LBなど)のカスタムビルドが可能な「セキュリティモジュール」で構成される。 たとえば、現在のところサードパーティ製品として、ラドウェアのDDoS対策製品に対応する予定だ。これ以外の機能についても、今後さまざまなサードパーティとOEM連携していくそうだ。 まだ展示品はベータ版であり、今年夏ぐらいに新製品としてリリースされるものだが、すでにShowNetのNOCにてファイアウォールとして動態展示中だ。 また今回、次世代IPSとマルウェア防御を統合した次世代ファイアウォールの新製品として「ASA 5506-X with FirePOWER Services」も展示。これは従来の5500-Xの最小モデルとなっている。