映画は、11才の少女ライリーの中にいる、“感情たち”の物語。命の誕生と共に感情も生まれる。そして頭の中から幸せを見守る“5つの感情”たち――ヨロコビ、イカリ、ムカムカ、ビビリ、カナシミ。今回の映像では導入のストーリーが描かれる。
ある日ライリーは住み慣れた土地を離れ、見知らぬ土地へ突然の引っ越しをする。ライリーにとって、友達のいない見知らぬ街や学校で新生活を始めることは人生の一大事。初登校の学校での自己紹介で、突然涙を流す不安定なライリーの心は感情たちにも大事件を巻き起こし、頭の中の“司令部”からヨロコビとカナシミが広大な頭の中に放り出されてしまう。大切な感情が2つも不在となったライリーの心が危機的な状態に陥ることになってしまい……という展開が映像の中で描き出されている。
今作の主題のひとつが「これは、あなたの物語」というフレーズだが、この映像公開にあたり、監督のピート・ドクターは、それについても言及している。「感情たちは、私たちの頭の中にいる声のような存在。そして子ども時代が去ってしまうことにはホロ苦くちょっと悲しい想いがつきまとうもの。それがこの映画のカギとなっている」と話し、「これは、かつて子ども時代を経験した大人も共感できる、『あなた』の物語だ」と続け、大人も共感できるがゆえの「あなたの物語」であると強調している。
『インサイド・ヘッド』は、7月18日に日本全国で公開される。