東京ビッグサイトで開催された「自治体総合フェア2015」にて、東京都町田市に本社を構えるイズミは、災害・停電時にも消えないバッテリー内蔵街路灯「消えないまちだ君」の展示を行った。 「消えないまちだ君」は照明柱内にリチウム電池のバッテリーユニットを設置し、通常点灯時に充電、停電時にはバッテリーによる点灯に自動で切り替わるLED街路灯となる。既設の照明柱内への設置や電柱への共架が可能という点が大きな特徴で、低コストで設置が可能。調光機能を搭載し、約25%の明るさなら最大3日間点灯する(バッテリー容量や照度を変更することで点灯時間の変更も可能)。街路灯のほか公園灯や大型道路灯にも対応している。 災害を想定した街路灯では、ソーラー発電を利用したものが数多くあるが、都市部ではビルなどで日照を遮られたり、悪天候を伴う災害発生時などで、「十分なソーラー発電が行えないのでは?」という不安を導入者側が抱くこともあった。しかし、蓄電池を使う本製品の場合はそうした不安を解消できる。 本製品は町田市とイズミが共同で特許を取得しており、駅前通りやバスセンターなど町田市内各所に設置されているほか、小金井市や鎌倉市など他の自治体でも導入されているとのこと。また、「自治体総合フェア2015」の特別企画「第7回協働まちづくり表彰」において、「消えないまちだ君」整備促進事業がグランプリを獲得した。