「良作マンガと読者がリアルに出会える、マンガコンシェルジュ常駐カフェ」をコンセプトにした新業態のカフェ、マンガサロン『トリガー』が6月17日にグランドオープンを迎える。オープンに向けた資金を、地域密着型クラウドファンディングのプラットホーム「FAAVO」にて支援募集し話題を呼んだ企画だ。2ヶ月で1,260万円の調達を達成し、いよいよ実現となった。プロジェクトはマンガ関連としては国内最高となる支援金を調達し、大きな注目を集めた。またプロジェクトをプロデュースしたのは、堀江貴文が代表を務める団体「マンガHONZ」であることも関心を集めている。「マンガHONZ」は、毎年数多く出版されるマンガから、厳選されたレビュアーが独自の視点で選び出した一冊を紹介する。マンガを世に広めることを目的としている。2014年2月3日にWeb書評サイトを開設し、平日は毎日記事を更新している。1つのレビューで4,500 冊以上のマンガを販売する事もあり、単なる書籍紹介にとどまらない、読者の手元まで届けるきっかけを創っている。Web上で良作マンガを広める活動を続けていた「マンガHONZ」が、活動の場をさらに拡げる為に考案したのが、4,000タイトル以上の蔵書を備えたリアル店舗、マンガサロン『トリガー』である。店舗の特徴は、専属のコンシェルジュが常駐し、顧客の嗜好に合わせた一冊を推薦、顧客にそれまで知らなかったマンガに出会う喜びを提供する点である。まだ見ぬ良作と出会いたい、とは思っても自分で探せる範囲には限界があるものだ。マンガファンにとっては最適なサービスとなりそうだ。『トリガー』では、マンガにちなんで作られた料理やドリンクが提供される。「選ばれし者の知的飲料(ドクターペッパー) 500 円」や、「深夜食堂の『豚汁定食』 800 円」と名付けられたメニューが数多く用意され、マンガ好きなら思わずニヤリとしてしまう。また、マンガ好きが集まる為のイベントスペースとしての活用も考えられており、有名マンガ家を招いてのファンイベントや、新刊販促イベント、1つのマンガをテーマにファン同士で語り合うイベントの開催などが予定されている。同じマンガが好きな者同士が出会い、語り合い、仲を深めるきっかけとなる場として機能しそうだ。その他にも、通常では手に入れる事の困難なプレミアムマンガを蔵書する。1冊10万円を超える作品や、絶版で現在では入手困難な作品などを揃える。店舗の所在地は、「マンガ文化自体を更に世界へ向けて発信していきたい」「仕事帰りの人々の憩いの場として立ち寄れる場所にしたい」との思いから、これまで様々なカルチャーの発信源となってきた渋谷の並木橋を選んだ。食事ができて、お酒が飲めて、選者推薦の一冊を読みながら語り合う、既存のマンガ喫茶とは異なる、これまでにない空間になりそうだ。マンガサロン『トリガー』店舗所在地:東京都渋谷区渋谷3-15-2 コンパルビル4F席数:最大30席グランドオープン:2015 年6月17 日(水)マンガHONZhonz.jp/mangaFAAVOfaavo.jp