SXSWにおいて、クリテイティブで先進的なテクノロジーを競い合うアクセラレータースタートアップコンペティションで日本人の企業が受賞を果たした。 受賞したのはSix Inc.という会社。海外の広告賞を数々受賞している博報堂のクリエーター6人が中心になって2013年に作られた会社で、グーグルやソニー プレイステーションのCM、プロモーションを数多く手掛ける会社だ。 今回入賞した作品はLyric Speaker。音楽に合わせて次々と歌詞がスピーカーの筐体に浮かび上がってくるのだが、簡単に言ってしまうとその言葉の意味を吟味して、文字の出現の仕方が変わって現れる。音楽のデジタル化によって簡単に楽しめる環境は整った一方、歌詞をじっくり楽しむということが少なくなっており、そんな歌詞を吟味したり、インテリアとして利用できるようにするというコンセプトで設計された。 見た目にも、かっこよくクールで筆者としては気に入ったのだが、日本国内で紹介した時よりも、ここオースティンでの反応の方が上々だという。 惜しくも大賞は逃したものの審査員特別賞でBest Bootstrap Companyという賞を受賞した。最終選考に残るのも受賞するのも日本人としては初だそうだ。ITの世界では少しアメリカに出遅れている感がある日本だが、日本人のクリエイティビティや底力を証明できたということではないだろうか?