「freetel」ブランドでのSIMフリースマートフォンの販売などを手がけるプラスワン・マーケティングは、スペイン・バルセロナで開催中のMobile World Congress(MWC) 2015に初出展した。MWCはモバイル業界では世界最大級の規模を誇るイベントで、ヨーロッパを中心として世界各地から多くの出展者、来場者、メディア関係者などが訪れる。
ただ、携帯事業に関しては、日本のメーカーがどんどん消えていっているのが現状です。製造拠点も海外に移ってしまっている。モノ作りのメーカーにずっといた時から抱えていた、納得いくものをしっかり作りたいという想い。その想いが今はさらに発展して、“日本で”作りたいと考えるようになりました。今、弊社の製品は中身のメカデザインも自分たちでやっていますし、外観のデザインも強化していきます。さらに今後は製造そのものもMade In Japanにしていき、日本発信で世界と戦っていきたい。そのことをたくさんの人が集まる場所で示していきたいと考えた時に、必然的にMWCに出展するということになりました。過去に何度も来たことがあり、とても良いイベントで、携帯に関係する方々がもっとも多く集まることも知っていましたので。
――来場者の反響はどうだったでしょうか
反響は上々です。海外のお客様も本当にひっきりなしに起こしいただいています。今、スマートフォンの差別化が難しくなってきている中で、日本メーカーとして、Made In Japanのクオリティで世界に出ていくということは、当然他国のメーカーにはできないことです。そういったMade In Japanのものを望む声が大きいということにも、今回の出展で気づくことができました。また、今回参考展示している、漆塗りのボディに金をほどこした「Samurai」というスマートフォン。こういった、日本の芸術を散りばめたような製品もこれまで市場に見当たらなかったので、そこも好意的に受け止められているように感じます。