そもそも、二つ折りやスライドといった機構や、数字キー、発話・終話ボタン、4方向カーソルキーなどの各種ボタンなど部材点数などを考えれば、全面タッチパネルのみのスマートフォンに比べればはるかに開発・製造コストはかかるはずで、そこまでして商品化する意味があるのか疑問に感じていた。ところが、それから3年以上を経て、このタイミングでまた「二つ折りのフィーチャーフォン型スマートフォン」の登場である。どうみても、フィーチャーフォンで満足していたユーザー層からスマートフォン向けの高額な利用料金を徴収させるための戦略にしか感じられないのである。 シニア層は本当にスマートフォンを使わないのか。シニア層ではないにしても、いまだにフィーチャーフォンを手放さず使っているユーザーに対して、通信キャリアは本当に聞き耳を立てているのか。 じつは筆者は2014年の後半に、シニア層にスマートフォンを実際に使って頂き、その利便性を知ってもらうための講習会に協力した。これはある端末メーカーが社会貢献活動として、回線契約付きの端末の貸与とテキスト等の供与を行って実現したものだ。全国の主要なNPOが活動の主体となって各地で講習会を実施し、のべ1,000人以上のシニアが受講した。毎週1回、段階的にスマートフォンの活用を学んで頂く講習会に参加頂くことを条件にスマートフォン端末を約4週間受講者に無償で貸出した。青森県で実施した講習会に関しては、筆者の大学に所属する学生が講師やサポーターとして協力し、丁寧にシニアに活用方法を指導した。 この講習会目的は、スマートフォンを買ってもらうためのものではなく、あくまでその利便性を知ってもらうためのもの。とくに災害が多いわが国だからこそ、フィーチャーフォンよりも多様なコミュニケーションができ、万が一の際に役立つであろうスマートフォンの利便性や実際の活用方法を知って頂くことが趣旨だった。 受講後のシニアの意見をアンケート調査によってまとめたところ、大半の受講者から「スマートフォンは便利だ」という声を聞くことができた。実際に講習会ではLINEによるコミュニケーションの体験や、スマートフォンに標準で備えられているマップ機能、災害時に役立つ機能などを中心に学んでもらったが、いずれも「面白かった」「大変役立った」という感想をもらえた。すべての受講者がスマートフォンを使えるようになったわけではなく「難しかった」という声も少なからずあったが、その一方で結果的にスマートフォンが欲しくなり「買い替えた」というシニアも多数いた。一方、ネガティブな意見で一番多かったのが、「利用料金が高く、利用内容に対して見合わない」「契約が複雑で難しい」といった声だった(詳細は、3月に名古屋大学で開催されるモバイル学会シンポジウム「モバイル'15」で公表予定)。
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