朝日大学マーケティング研究所は、電子書籍に関するデータを公表した。電子書籍や電子新聞を読むことで紙媒体を読む回数が減った人は3割ほどおり、紙媒体に影響を与えているが、紙媒体は疲れにくく読みやすいと使い分けているユーザーも多いようだ。 調査は、2014年12月に首都圏在住の20~59歳の男女414人を対象にWebリサーチで、電子書籍や電子新聞の利用状況について聞いた。 マンガ・コミック、雑誌、一般書籍でそれぞれ、電子媒体のみまたは電子媒体で読むほうが多い「電子媒体で読む層」は1割未満にとどまった。「マンガ・コミック」では、もともと「読まない人」が半数だったが、「電子媒体で読む層」では2割の人が利用していた。男女別でみると、すべての書籍別で、男性が女性を上回っていた。 各書籍を電子媒体で読む層に購入冊数を聞くと、年に10~14冊がもっとも多かった。「一般書籍」では50冊以上と回答した人が13.3%いた。「雑誌」の平均購入冊数は男性が年に12.4冊、女性が6.1冊で、男女で2倍以上の差があった。また、「無料のものしか読まない」という人は「マンガ・コミック」で36.4%、「雑誌」48.1%、「一般書籍」26.7%だった。 電子書籍や電子新聞を読むことで「紙で読むことがなくなった」「紙で読む回数は減ってきた」という人は各書籍別で3~4割程度で、電子媒体の普及は紙媒体市場に影響がありそうだが、一方で「紙のほうが読みやすい」という声も。電子書籍の利用を中止したユーザーの理由として「電子書籍は読みにくい、疲れる」「紙媒体のほうがなじむ」などが挙がった。 同研究所は、「今後電子書籍を利用する人は増えるが、紙媒体の読みやすさや疲れにくさなどの強みで、優位性は簡単に失われず、本の種別やTPOに応じて使い分けしていくのでは」と分析している。出典:朝日大学マーケティング研究所
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