体験してわかるポルシェPHEVの魅力……パナメーラS E-ハイブリッド試乗会 2ページ目 | RBB TODAY
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体験してわかるポルシェPHEVの魅力……パナメーラS E-ハイブリッド試乗会

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  • トークセッションを行う清水和夫氏
  • クロージングセッションでは参加者との質疑応答も
  • アシッド・グリーンのキャリパーはPHEVのアイコン
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●ポルシェ車に恥じない性能

 清水氏のトークセッションでは、ハイブリッド車や化石燃料以外を燃料とする車のトレンド、HVとPHEVの違い、ポルシェe-mobilityとそれによってもたらされる新しいライフスタイルが語られた。

 ポルシェは以前からHVをラインナップしているが、今後はPHEVに力を入れていくという。HVはあくまでガソリンエンジンがベースなのでEV走行はかなり限定され、燃費向上も実はあまり大きいものではない。しかし、PHEVは通常のHVより大容量のバッテリーを搭載し、日常の移動程度ならEV走行(ゼロエミッション走行)が可能で、長距離ドライブなどでガソリンが必要になる程度という性能を持っている。

 清水氏によれば、パナメーラS Eハイブリッドは、フル充電の状態なら30km以上のEV走行が可能なので、近所の買い物や通勤などの利用ならガソリンはほとんど消費しないという。充電は家庭用のAC100Vで8時間もあればフル充電となる。200Vの契約にすれば2時間半ほどで充電が終了するといい、毎日夜間に充電しておけば1日の走行で電池切れを気にする必要はないことになる。ガソリン補給は月に1回程度で済むかもしれないとのことだ。

 そのEV走行もポルシェ車に恥じない性能だ。ポルシェのPHEVは、単にバッテリー容量を大きくしてHVより航続距離を伸ばすだけではない。エンジンと電気モーターを同時に動かす「ブーストモード」もあり、アクセルを踏み込むと電気モーターによる瞬間最大トルクによるアシストと、さらにターボによる過給という非常にアグレッシブな走りを見せてくれる。

 そのほかガソリンのみでの走行時には、バッテリーへの充電を行うこともできる。高速道路などでは走っているだけでバッテリーの充電が可能なので、走行モードをうまく切り替えていくと航続距離を最大化できる。ポルシェのPHEVの充電方法はそれだけではない。回生ブレーキによる充電も行っている。つまり、減速エネルギーも無駄にせず再利用している。

 ところで、ポルシェ車の特徴にディスクブレーキのキャリパー(ディスクを挟むピストンを格納するハウジング)の色があるのをご存じだろうか。通常スチールローターのディスクブレーキは赤いキャリパー塗装となっている。これがレーシングカーで採用されるカーボンローターだと黄色い塗装になる。ポルシェの回生ブレーキシステムを搭載した車のキャリパーはアシッド・グリーン塗装で一目でわかるようになっている。

 いまやF1でもル・マンのような耐久レースでもハイブリッド車の時代だ。レーシングカーのハイブリッドは、使用できる燃料の量が決められているため燃費を少しでもよくする意味もあるが、電気モーターの大トルクを発進時や加速時に生かすという目的もある。燃費だけでHVやPHEVを選ぶ時代は終わった。これからは、スポーツ走行、ツーリングカー、通勤や買い物の足などそれぞれのライフスタイルに合わせるため、PHEVを選ぶ時代だといえるだろう。
《中尾真二》
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