発表会の第二部では、再びエムオーテックスの池田氏が登場し、「NO MORE 情報漏えいプロジェクト」活動の第一弾として無償配布される「LanScope An Free」の説明を行った。これは、国内初となるフリー版のスマートデバイス紛失・盗難対策ツールだ。池田氏は「我々は以前から、スマートフォンやタブレットの資産管理、行動管理、セキュリティ対策を同時に実現するスマートデバイスツール・LanScope Anを市場に投入してきたが、この製品から紛失・盗難対策機能に限定して切り出したものが無償配布されるバージョンだ」と説明した。
スマートデバイスは盗難・紛失が多いため、なかなか導入に踏み切れない企業も多い。「実際にMDMの導入率は13.8%と低い。その理由は、導入コストや運用コストが高い、管理が面倒だからだ。そこでLanScope An Freeを11月末より無償で提供することを決定した」(池田氏)という。他社でサポートするリモートロックやリモートワイプ(遠隔データ消去)だけでなく、パスワードポリシーの提供までも踏み切ったそうだ。池田氏は「これによって紛失・盗難リスク対策のすべてを完結できる」と自信を見せた。
《井上猛雄》