――auとUQにはマージンを支払わなければならないはずだが、ユーザーの利用料金には添加されない仕組みになっているのか津田氏:お客様に負担いただく仕組みにはなっていない。その分の負担がどこにかかるのかはコメントできない。――新機種は少し高額な価格設定だが津田氏:実験的に高価な端末を出して、リアクションを確かめたいという狙いもある。ユーザーがどこまでスペックを重視して、新しいものを求めるものなのかを見極めたい。――端末のラインアップは今後どれくらい増やす津田氏:端末についてはそれなりのラインナップ数が必要と考えている。年に数台は常に出していきたい。その中でモバイルルーターという選択肢も当然あるだろう。タイミングについては検討していく。――大手キャリアは音声通話を定額化してきたが、今後MVNOにも波及していく動きなのか津田氏:現時点では各キャリアが大幅に値段を下げるところにまできていない。色んなサービスプロバイダからプランが出てくるということは、お客様にとっては選択肢が増えて市場が活性化する良いきっかけになると考えている。MVNOが選ばれる余地も増えるだろう。――総務省でSIMロック解除の義務化方針を打ち出したが、今後MVNOにも影響がでるとみているか津田氏:MVNOにとってはとても有り難いこと。端末市場にとっても選択肢が広がるし、社会として喜ばしいことだと思う。でもだからと言ってすぐにmineoの対象端末が増えるかというと、それはないだろう。今後の動向を見まもりながらチャンスを伺いたい。――クーリングオフへの対応は津田氏:色々な議論が交わされている部分なので、お客様に対する説明も十分にしながら対応していきたい。――au以外のネットワークを調達する予定は津田氏:まずはauを選んだので、これをしっかりとサービスとして軌道に乗せていきたい。将来的にはマルチキャリアも考えられなくはないが、当面はauと一緒に頑張る。――音声通話料が20円/30秒という価格の硬直性を打ち破りたいという考えはあるか津田氏:当社ではIP電話サービスの「LaLa Call」もやっていて、十分な品質を確保できている。音声通話についてはこちらの付加価値も加えて提案していく。――FTTHサービスとのセット販売は考えていないのか津田氏:当社のFTTHサービスは関西圏を基本に提供している。一方でmineoは全国展開のサービス。関西だけでセット販売するのも効果が低いので、現時点では考えていない。――秋に発表予定の新サービスの内容についてもう少し詳しく触れて欲しい津田氏:具体的には言えないが、低価格端末のリリースを考えている。当社は後発のMVNOなので、サービスのラインナップを他社と同レベルに揃えていきたい。今日この場所で具体的に言えることはまだない。――秋の新サービスは他社へのキャッチアップが中心になるのか津田氏:システム対応など含めて、どのタイミングで間に合わせて行くのかについては、ほかのサービスとの兼ね合いもあるので現時点で具体的な確実ことは言えない。コストをかけずにサポート体制を強化していくことなども含めて考えていく。――今後の販路拡大はどうする津田氏:まずはWeb直販が中心。他のECサイトや量販店も選択肢に上がっているし、地方の中古ショップなどとも話をしていきたい。量販店については関西で「eo」というFTTHサービスを展開しているので、ここでのケーススタディも活かしながら話はしている。ただ、どのお客様をターゲットとして狙っていくのか議論が必要だ。慎重に検討していきたい。
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