「料理の相性」には人の好みがそれぞれあるが、「寿司とうどん」については相性がいいと認識している人も多いだろう。寿司とうどんのセットは、コンビニ弁当としても発売されている良組み合わせだ。ところで「寿司とラーメン」の相性は、いかがなものだろうか? この春よりラーメンをメニューに加えたスシローが、興味深い調査結果を発表した。今回第二弾として「鶏そぼろ入り西京味噌ラーメン」を発売するにあたり、スシローで販売する寿司とラーメンとが合うのかを、味覚センサーを用いて検証したというものだ(調査機関:AISSY)。 AISSYでは、生理学的に位置づけられた5つの基本味(甘味、酸味、塩味、苦味、旨味)を定量的に分析することが可能。また独自の分析ソフトウェアにより、味の経時変化の分析も容易だという。今回、汁物(かけうどん、鶏ガラ醤油ラーメン、鶏そぼろ入り西京味噌ラーメン)と、寿司(まぐろ、サーモン、えび、たまご、酢飯単体)の相性を分析した。 まず、うどんと寿司(4品平均)の相性度は96.1%と計測された。そして、鶏がら醤油ラーメンと寿司の相性度は94.8%、新鶏がら醤油ラーメンと寿司の相性度は94.0%ながら、鶏そぼろ入り西京味噌ラーメンと寿司の相性度は98.3%となり、うどんを上回るという意外な結果があきらかとなった。 とくに「まぐろ」については、醤油ラーメン(一般)とまぐろの相性が84.7%にとどまったのに比べ、出汁入り鶏がら醤油ラーメンとまぐろの相性は94.7%と高数値。さらに、味噌ラーメン(一般)とまぐろの相性が88.8%だったのに、鶏そぼろ入り西京味噌ラーメンとまぐろの相性は98.8%と、高い値を示したという。 相性度については、90%以上なら相性がよいと言えるとのこと(80%~90%:普通-まずまず、80%未満:相性がいいとは言うには苦しい)。一般醤油/一般味噌ラーメンの平均と比較するとスシローラーメンは塩味を抑え、旨味が強いラーメンであり、うどんに近い味覚バランスをしているという。 これらの結果からは、スシロー「鶏そぼろ入り西京味噌ラーメン」は、うどんや鶏ガラ醤油ラーメンより、“寿司と相性抜群!”といえそうだ。同社が4月1日より発売を開始した「出汁入り鶏がら醤油ラーメン」(302円)は発売後27日間で100万食を突破している。味噌ラーメンの動向にも注目したい。