VSPは、仮想化サービスプラットフォームとして、Citrix、F5、HP、Palo Altoから提供されるセキュリティや仮想化機能を統合し、マルチテナント型クラウドデータセンタ用の包括的サービスを実現する基盤となるもの。これに加え「VSD」(Virtualized Services Directory)や「VSC」(Virtualized Services Controller)、「VSR」(Virtual Routing and Switching Engine)という3つの要素技術によって、ダイナミックなデータセンタのネットワークサービスを展開できるという。
具体的には、VSDはユーザーのネットワーク情報を管理するデータベースとして機能し、VSCはコントローラ、VSRはルーティングとスイッチング部を担う。たとえばVSDでは、ネットワーク・セグメントやACL(Access Control Lists)、QoSなどの情報を管理できる。そのGUI画面で、ポリシードリブンのアプローチによって抽象化されたネットワーク構成を定義し、テンプレートを簡単に組み上げられる。さらにネットワークにREST・APIを適用すれば、OpenStackやCloudStack、VMware vCloudなどのCMSとの連携も可能だ。