FXCのブースでは、ユニークな壁埋め込み型の小型無線アクセスポイント「ACCESS EDGE」を出展していた。これは、INTEROP BEST OF SHOW AWARDの審査員特別賞を受賞していた。住宅・オフィス・病院・会議室・公共施設などで使用される標準の情報コンセント(パネルはJIS規格に適合)内にAPを埋め込むことで、無線LAN環境を簡単に実現できるものだ。 製品には電源供給方式がAC対応の「AE1021」と、PoE対応の「AE1021PE」があり、電気工事士の資格があれば施工も簡単に行える(PoE給電型の場合はLANケーブルを挿すだけなので、作業の資格は不要)。無線の規格はIEEE802.11b/g/nに対応し、無線LANアクセスを表示するLEDのほか、有線LAN用と電話用に1つずつジャックも用意されている。「まだIEEE802.11acへの予定はないが、デバイスの価格がこなれてきて、発熱対策ができるようになれば対応することになるかもしれない」(同社担当)。 本来ならばAPでは無線を遠くに飛ばすことになるが、この製品に関しては逆に限定的な空間で使えることも想定しており、電波出力を抑える機能を備えている。そのため最大出力が100%(20mW)の場合は3LDKほどの広さをカバーするが、出力を5%(約1mW)まで絞ってみると、8畳ぐらいの空間に範囲に抑えられる。この場合は混信もなく、無線LAN設計時のチャネル設計も不要になるというメリットが出てくる。またセキュリティ的にも電波がほかの空間に漏れることがなくなるので、ビジネスホテルなどで部屋ごとに安全に利用できる。 ACCESS EDGEは来月から発売される予定で、すでに受注も決まっているそうだ。定価は1万7800円を予定しているが、担当者によれば「最終的には価格を1万円を切るところまで持っていけるようにしたい」とのこと。また現在は無線LANの世界だけに閉じられているが、将来的には家庭の消費電力などの測定・管理なども行えるような広がりも期待しているそうだ。
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