ソフトバンクグループのアスラテックは11日、さまざまなロボットを動かすことができる、汎用性の高いロボット制御ソフトウェア「V-Sido OS(ブシドー・オーエス)」の提供を開始。ロボット・ソフトウェア事業への本格参入を発表した。 「V-Sido OS」は、リアルタイムにロボットの動きを生成できるソフト。急な衝撃を受けたときや不安定な足場でも倒れにくい安定性を備えている。またHTTPサーバ機能を搭載し、インターネット経由でロボットの遠隔制御が可能で、スマートフォンなどの入力デバイスから大まかな指示を出すだけで、ロボットが必要な情報を補完して動くことができる。一般的なシリアル方式サーボモーターを制御できる他、油圧や空圧で動くロボットにも対応しており、大きさや形状、用途を問わず、多様なロボットを制御できるという。 アスラテックは今後、日本電産、双葉電子工業、近藤科学、ROBOTIS, Inc.、ココロ、メガハウス、ALDEBARAN Robotics SAS、ブレイブロボティクス、富士建と協業を進める。また年内には、一部機能を実装したマイコンボード「V-Sido CONNECT(ブシドー・コネクト)」を発売する予定(価格未定)。「V-Sido CONNECT」は、企業だけでなく、自作ロボットの制御ボードとして、ホビーロボットのユーザー向けにも販売する。 あわせて、「V-Sido OS」の特長をわかりやすく伝えるためのコンセプトモデルのロボット「ASRA C1(アスラ・シーワン)」も公開。「ASRA C1」は「V-Sido OS」「V-Sido CONNECT」で制御されたロボットで、今後アスラテックが参加するロボット関連のイベントや発表会などにおいて、展示やプレゼンテーションに利用される。