CGで映像を演出する映画が主流の中、リアリティを追及したというカーアクション映画、『ニード・フォー・スピード』。カメラを載せた車も実際に道路に出て、ハイスピードで疾走し、カメラマンは車から身を乗り出してこの映画を撮影したという。 「観客に時速230マイル=370km/hの世界を体感して欲しかったのです」と語るのは、元スタントマンであるスコット・ワウ監督。監督は本作の撮影で、登場する車を追跡するためのカメラカーを用意した。 サリーンS7、ブガッティ・ヴェイロンなど、数百km/hも出せるスーパーカーの走りを観客に体感してもらうためには、撮影カメラのために相当速い車が必要とのことで、アウディやフェラーリなどがカメラカーとして用意された。 本作では、『ブリット』(1968年)、『フレンチ・コネクション』(1971年)といった往年のカーアクション映画が参考にされたそうだ。