KDDIと海上保安庁は13日、海上保安庁の「巡視船さつま」に携帯電話基地局(実験試験局)を開設し、商用と同等の電波を用いた携帯電話システムとしての品質を検証する実証試験を行うことを発表した。 この実験は、鹿児島県が主催する「2014年度鹿児島県総合防災訓練」において、5月22日に行われるもの。鹿児島県近海を震源とする地震や津波および集中豪雨を想定し、情報伝達や救出、救護、避難誘導、ライフライン復旧等の訓練が行われる。今回KDDIは、外洋から被災エリアをカバーする初の実証実験を実施。2GHz帯のオムニアンテナを用いて高台のサービスエリア復旧を行う。海上保安庁は、実証実験の場所となる船舶の提供を行う。 第十管区海上保安本部は、今回の実証実験に全面的に協力。「海上保安庁の緊急通報用電話番号118等の受理体制の早期確立や、迅速な救助・支援活動にも役立つものと考えており、海上保安庁としても本取り組みに最大限協力していきたいと考えています」とコメントしている。