ロシア・モスクワに拠点を置くYota Devicesは、本体に5インチのフルHD有機ELと4.7インチの電子ペーパーディスプレイを搭載した"両面スマホ”「YotaPhone」の最新モデルをMWC 2014の会場に出展した。 同社では昨年12月に"両面スマホ”の第1号機「YotaPhone」を発売。本国のロシアをはじめ、ドイツ、フランス、オーストリア、スペインなど20ヵ国で発売した。本機は液晶と電子ペーパーの2画面モデルで、Android 4.3を搭載していたが、今回発表された「New Generation YotaPhone」は、フルHD、画素密度442ppiの5インチ有機ELと、960×540(QHD)、画素密度235ppiのEPD(マイクロカプセル型電気泳動ディスプレイモジュール)方式による電子ペーパーディスプレイを搭載する。また1号機は電子ペーパー側の画面がタッチ操作に対応していなかったが、次世代機ではフルタッチスクリーンになった。OSもAndroid 4.4 Kitkatが搭載される。 LTE Cat.4やWi-Fi 11ac対応など高速通信機能を備えたほか、NFCや本体バッテリーのワイヤレス給電に対応するなどトレンドもしっかりと抑える。発売時期は本年第4四半期。ヨーロッパから販売をスタートして、2015年には米国、中国でも販売を予定する。価格は499ユーロ。 2画面を搭載するメリットについて、同社スタッフは「Webサイトの閲覧など電子ペーパー側で閲覧した方が視認性が高く、本体バッテリーの消費を抑えることができる。RSSやソーシャルメディアのダッシュボードなど、YotaPhoneでのリーディングに最適化されたウィジェットも搭載している。反対側の画面も液晶から有機ELになってより視認性がアップした」と説明。同社ではYotaPhone向けウィジェットアプリのSDKも公開している。 MWCのブースでは次世代モデルの予約受付も実施。499ユーロから80ユーロ値引いたディスカウント価格で販売していた。
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