Mozillaは23日、「Mobile World Congress 2014」会場近くのホテルでプレスイベントを開催。Firefox OSを搭載した最新端末7機種のほか、リファレンス・フォン「Flame」の開発を発表した。 イベントに出席したMozilla Foundationのエグゼクティブ・チェア、Mitchell Baker氏は「Firefox OSはオープンWebスタンダードのもとに開発され、全てのフィーチャーをHTML5ベースのアプリケーションで提供できる柔軟性を特徴としている。そのスケーラビリティや、強力なカスタム性がコンシューマーにとって魅力的なサービスを提供できるプラットフォームであることが好評を博していることから、現在急速に採用キャリアが拡大している」と述べ、Firefox OSの好調をアピールした。 本日のイベントでは新たにFirefox OSを搭載した7機種の端末が発表された。ZTEからはスマートフォン「ZTE Open C」「ZTE Open II」、Alcatel ONETOUCHからはスマートフォン「Fire C」「Fire E」「Fire S」のほか、タブレット「Fire 7」がそれぞれ発売される。全機種がCPUにクアルコムのSnapdragonプロセッサーを採用する。 会場に展示された「ZTE Open C」は、昨年発売された「ZTE Open」の上位機。4インチのWVGA(800×480)の液晶を搭載。プロセッサーは1GHzのデュアルコア、メインメモリーは512MB。2メガのカメラを搭載する。 ALCATELの「Fire C」は3.5インチのHVGA液晶を搭載し、1GHzのデュアルコアプロセッサーに、1GBのメモリー、2メガのカメラを内蔵する。 ともにヨーロッパでは14年の第2四半期頃の発売が予定されており、UIを一新し、NFCをサポートするFirefox OS 1.3が搭載される見込み。 続いて登壇したMozilla FoundationのCOO、Jay Sullivan氏は今後のFirefox OSの展開を紹介。中国・上海のスマホ向け半導体メーカーであるSPREADTRUM社との協業によりFirefox OS向けのチップセット「SC6821」、並びに25米ドルのFirefox向けスマートフォンを開発する計画を明らかにした。 現在開発が進められているFirefox OS搭載の「25ドル・スマホ」はプロセッサーに1GHzのCoretex A5を搭載。ディスプレイサイズは2.6から3.5インチ、解像度はHVGAかQVGAになる見込み。第2四半期の発表を目指す。 さらにFirefox OSのリファレンス・スマートフォン「Flame」も開発されていることが明らかになった。Firefox OSをベースにしたアプリケーション、サービスのデベロッパー向け端末を基本としているが、MozillaのDirector of ProductであるChristopher Lee氏によれば、「当社のWebサイトから、一般コンシューマーもオープンに購入できるようにしたいと考えている。価格設定は100米ドル前後を検討している。1~2ヶ月後にはSIMロックフリーのグローバルモデルとして発売する」予定だという。 COOのSullivan氏は、昨年はFirefox OSのローンチ後に、15カ国の市場で3機種の端末が発売されたことを紹介しながら、2014年には世界の重要な市場に向けて拡大していくと宣言。「スペインの大手通信事業者であるテレフォニカ、ドイツ・テレコムの協力を得て今後数ヶ月以内に12ヵ国を追加していく」と語った。
処理性能、AI機能も進化!「Google Pixel 9」「Google Pixel 9 Pro XL」 2024年8月23日 Google Pixel 9とPixel 9 Pro XLが登場。AI機能や処理性能が向…