2月28日に公開される映画『ホビット 竜に奪われた王国』の重要シーンで、同じピーター・ジャクソン監督が手掛けた『ロード・オブ・ザ・リング』に受け継がれていく、“指輪の魔力”にまつわるシーンの本編映像が一部公開された。 『ロード・オブ・ザ・リング』では、ホビット族のフロドが世界を滅ぼす力を秘めた“魔法の指輪”を手にしたことから、その魔力にとりつかれてしまう。その60年前が舞台となった本作、公開された映像は、ホビット族のビルボ・バギンズが魔法使いのガンダルフに、指輪を見つけたことを打ち明けようとするシーン。ガンダルフに「ホビット庄を出た時とは別人じゃ」と言わせるほどの成長と強さを手にしたビルボが、ゴブリンのすみかで見つけた黄金色に輝く指輪をポケットに潜めながら、話を切り出す。しかし、すでに指輪の魔力に魅入られたのか、手に取った指輪をポケットに戻し隠してしまう…。 ガンダルフ役のベテラン俳優、イアン・マッケランは、このシーンにはビルボを演じたマーティン・フリーマンの高い演技力が表れているという。「マーティンは演技の引き出しをいくつも持っていて、次に何を出すのか予想できないんだ。彼はカメラの前で同じことを繰り返すのを嫌うから、テイクごとにニュアンスを変え、色を変え、表情を変えてくる。おかげで、こちらのリアクションはリアルにならざるを得ない。テイクが変わるたびに、ビルボの新しい一面を発見することができたよ」。