新型iPhoneの発売から1ヵ月が経過した。3キャリアから同端末が発売されたことで、ネットワークや料金プランにこれまでよりも注目が集まっていたが、実際の売れ行きはどうなっているのか。全国の量販店のPOSデータを日次で収集し、製品ジャンルごとに集計した「BCNランキング」によると、iPhone 5s/5cを合わせたこの1ヵ月の販売シェアで、ソフトバンクモバイルが首位を獲得している。なお、このデータには日本の店頭市場の約4割をカバーしているとのこと。キャリア直営店やアップル直営店の数字は含まれていない。 9月20日から10月20日までの累計で、ソフトバンクモバイルのiPhone 5s/5cの販売シェアは40.0%。これに、今回初めてiPhoneを取り扱ったNTTドコモが33.9%で続き、auが26.1%と少し苦しい結果になった。 モデル別にみると、iPhone 5sについてはソフトバンクのシェアが38.6%、ドコモが36.5%、auが24.9%。iPhone 5cはソフトバンクが44.8%、auが30.6%、ドコモが24.6%で、2位と3位が入れ替わっているが、新型iPhoneの売上比率は5sの方が大きいため、5sと5cの合計のシェアではドコモがauを上回っているという状況。ともかく、家電量販店でのシェア争いはソフトバンクが一歩リードしているようだ。 その要因はどんなところにあるのか。BCNランキングでは、MNPを対象とした「バンバンのりかえ割」や「のりかえ学割」、4s以前のユーザーを対象にした「かいかえ割」など各種キャンペーンが功を奏したことと、ネットワークが評価されたこと、を要因として挙げている。割引施策に関しては、他の2キャリアも色々なキャンペーンを展開してきており、実質的にはそこまで差があるわけではないが、伝わりやすさでソフトバンクに分があったのかもしれない。ネットワークについては、auが800MHzのプラチナバンド対応を大々的にうたってきており、ソフトバンクは2.1GHzとイー・モバイルの1.7GHzをそれぞれ下り最大75Mbpsに高速化した「倍速ダブルLTE」で対抗している。現状、量販のシェアをみる限りはソフトバンクのネットワーク訴求がより響いているようだが、引き続き、今後のユーザーの声や動きに注目が必要だろう。
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