少子化や晩婚化が社会問題とされて久しい現代の日本だが、厚生労働省の調査によると、現在独身の若者のなかで恋人や異性の友人がいない男女は半数以上にのぼることがわかった。 厚労省が10日に発表した「平成25年度版厚生労働白書」では、「若者の意識を探る」とのテーマで、結婚や子育て、仕事に関する意識を調査している。 「結婚に関する意識」調査では、「いずれは結婚するつもり」と回答した未婚者(18歳~39歳)は男性で84.8%、女性で87.7%と、いずれも約9割が結婚の意思を示した。 「独身にとどまっている理由」についての各年齢層の回答をみてみると、18歳~24歳の年齢層では、「(結婚するには)まだ若すぎる」(男性47.3%、女性41.6%)、「まだ必要性を感じない」(男性38.5%、女性40.7%)、「仕事(学業)に打ち込みたい」(男性35.4%、女性39.4%)などが多かったが、25~34 歳の年齢層では、「適当な相手にめぐり合わない」(男性46.2%、女性51.3%)との理由が中心に。さらに35~39歳の年齢層では「適当な相手にめぐり合わない」が男性52.2%、女性56.4%と高い割合を占めた。 また、異性との交際状況を調べた結果では、恋人や異性の友人が「いない」と答えたのは男性で62.2%、女性で51.6%にのぼった。なお、交際相手を持たない若者が恋人を欲しいと思わない理由については、「恋愛が面倒」「自分の趣味に力を入れたい」「仕事や勉強に力を入れたい」「異性に興味がない」「異性と交際するのがこわい」といった回答が男女ともに上位にあがっている。