NPO法人「桜onプロジェクト」、寒風沢(さぶさわ)島(宮城県塩釜市浦戸寒風沢区)、PR TIMESは8月30日、iPhone向けウォーキング・アプリケーション「Sabusawa Walk」の配信を開始した。 寒風沢島は、日本三景である宮城県「松島」を構成する島の1つ。東日本大震災で甚大な被害を受け、多くの島民が仮設住宅での生活をいまだ余儀なくされているが、復興も進められている。たとえばNPO「桜onプロジェクト」では、寒風沢島への桜の植樹を始め、地域活性やコミュニティ支援を通じたソフト面での復興支援を続けている。しかし震災前より高齢過疎化が進んでいた島の復興支援には、「多くの人に島やそこに住む人をもっと知ってもらうこと」、さらには「島に実際に遊びに来てもらうこと」が重要であると考え、今回のアプリを開発したという。 「Sabusawa Walk」では、漁や米作りで黒く日焼けした素朴な笑顔の島民そっくりのイラストたちが、島の史跡や名所を案内してくれる。GPS機能を搭載しており、実際に歩いた距離に応じて寒風沢島の探索を進めることができる。そのため、現地ではなく、ふだんの通勤路などを「Sabusawa Walk」を使いながら歩いても、島の史跡や信仰、歴史を理解できる仕組みとなっている。制作ディレクションをPR TIMESが手掛けた。 コースは、寒風沢島を感じられる5つのルートが用意されている。「歩いた記録」を残すことができるようにフィールドノート(ログノート)も用意されており、各ルート完歩にかかったタイムを後から見ることも可能。 島津区長は、「堤防の復旧などハード面の復興は行政が進めていますが、コミュニティーの活性化などソフト面での復興はまだまだこれからです。我々にとって、より多くの人に島を知っていただくことは、震災復興支援となります。『Sabusawa Walk』をきっかけに、島の魅力を知り、島を訪れてくれる人が増えれば、本当にありがたいことです。島で獲れた魚介類は本当においしいので、ぜひ、島に食べに来てください」とコメントしている。