警察庁は6月26日、改ざんされたWebサイト閲覧によるマルウェア感染について「@police」で注意喚起を発表した。同庁では、Webサイトが改ざんされiframeタグや難読化されたJavaScriptが挿入されることにより、閲覧者が外部のサイトへ誘導される事案の多発について注意喚起を実施している。誘導先のサイトについて調査を進めたところ、ブラウザプラグインの脆弱性を悪用することでマルウェアのダウンロードおよび実行が行われる可能性を確認できた事例があった。これらの事例では、「Adobe Flash Player」「Adobe ReaderおよびAdobe Acrobat」「Oracle Java」のブラウザプラグインの脆弱性が悪用される可能性がある。改ざんされたWebサイトの多くは、普段は問題ないコンテンツを提供している健全なサイトであり、かつての「怪しいサイトを見にいかなければ大丈夫」という常識は通用しない。このため、すべてのインターネット利用者が、改ざんされたWebサイトを意図せずに閲覧してしまう可能性を念頭においた対策を実施する必要があるとしている。同庁では具体的な対策として、以下を推奨している。・Webブラウザを最新バージョンにアップデートする。・Webブラウザにプラグインをインストールする各種ソフトウェアを最新バージョンにアップデートする。以下のソフトウェアについては、特に注意を払う。 Adobe Flash Player Adobe Reader 及びAdobe Acrobat Oracle Java・Webブラウザおよび各種ソフトウェアの自動アップデートを有効にする。・Webブラウザおよび各種ソフトウェアが最新バージョンとなっていることを定期的に確認する。