日本フルハーフは、国内でのトレーラーやコンテナの製造、保冷車などの特殊用途車両の架装を手掛けるトップベンダーである。その日本フルハーフがInteropに出展したのは、7月に発売開始予定のコンテナ型データセンターを展示するためだ。 同社は2年前に20フィートサイズのコンテナ型データセンターを発売している。IIJなどでの導入実績もあるが、今回は31フィートサイズでの発表となる。サイズが大きくなったが、この大きさならトレーラーでもトラックでも運ぶことができるそうだ。また、収容ラック数が10に増えている(20フィートでは8ラック)。コンテナ内にはコンプレッサー内蔵の空調(CRAC)2基、100kW級のラックPDU2本、光MDF(主配電盤)など、データセンターを構成する主なファシリティはすべて備わっている。 データセンターとして稼働させるには、あとは外部からの電源、ネットワーク回線、そしてラックに収めるサーバーやストレージが必要なだけだ。 このコンテナのもう一つの特徴は、完全密閉型であり耐環境性が向上し、内部機器の保護性能も上がったことだ。排熱は、コンテナ上部の熱交換器によって行う。大量の火山灰が降り注いでいるような環境でも、内部の機器(とくに冷却ファン)をダストから守ってくれるという。火山の噴火は極端な例だとしても、高温多湿、砂漠地帯(-20°C~40°C)など幅広い環境での稼働が見込める。