12日から開催されているInterop Tokyo 2013のA10ブースでは、従来のAXシリーズの名称を「Thunder」に刷新した新ブランドモデルのアプリケーションデリバリコントローラ(以下、ADC)「Thunder 6430」を中心に、SDNソリューション、IPv6移行技術、DDoS防御やWAFなどのセキュリティ機能を豊富なデモを交えて紹介していた。 Thunder 6430は、1Uのコンパクトサイズながら150Gbpsという広帯域のアプリケーションスループットを実現するADCだ。担当者によれば「他社に比べて圧倒的にラックマウントあたりのパフォーマンスが異なる。1Uで全ラインアップに10GbEを標準搭載しているほか、40GbE×4ポートも備えているADCは業界では初めて」とのこと。ASICの高性能化や、マルチコアCPUがメモリを共有するシェアードメモリ方式のため、オーバーヘッドがなく、処理性能を高められる。そのため他社製品と比較して、機能をコンパクトサイズに収められるのだという。さらに論理的にバーチャルシャーシとして最大8台の製品を束ねることで、最大2Tbpsに対応できるという特徴がある。 また、L4/セキュリティ処理専用ASIC・FAT-3を初めて搭載し、セキュリティ機能を向上していることもポイントの1つだ。DDos攻撃防御機能、情報漏えいを防止するWAF機能、認証付加を軽減するAAM機能などをサポートし、サーバへの攻撃を排除することが可能だ。担当者は「秒間2億Floodのアタックを受けても、サービスに影響を与えることなく、パフォーマンスを維持できる」と自信をみせる。このほか、IPv4/IPv6トランスレーションや、OpenFlowコントローラと連携し、トラフィック量に応じてADCリソースをダイナミックにコントロールすることが可能だ。 展示ブースでは、5台のThunder 6430を束ねて最大750bpsのスループットでデモを実施。東陽テクニカが扱うスパイレント・コミュニケーションズ社のアプリケーショントラフィックテスタなどを用いて実トラフィックを流してパフォーマンスを測定したり、DDosアタックをかけて、その影響度をモニターに表示させていた。★Interopの情報は、イベント情報メディアの「ExpoTODAY」でもチェック可能です。出展社情報ほか、資料ダウンロード、会場マップも展開します。