アニメ「電脳コイル」では、電脳メガネをかけるとそこには現実に存在しない「サッチー」や「メタバグ」が見えていた。いまは、拡張現実(AR)として同等な機能は実現されている。このARをテレビ放送に応用した例をNHK技研公開で見ることができる。 ARに対応した放送コンテンツを用意する必要があるが、放送画面の四隅にマーカーを表示させる。その画面をスマートフォンなどのカメラで撮影しながら手元の画面に表示させると、撮影画像に拡張現実のキャラクターやオブジェクトが重ねて表示され、放送番組の内容と連携した動きを見せてくれる。 デモでは、タブレットに表示されたキャラクターがテレビ画面に出たり入ったりしていた。また、テレビ画面から放たれたゴルフのパットが、テレビ画面の外に表示されたホールに入るというコンテンツもあった。 Google Glassの例を出すまでもなく、メガネ型ディスプレイはすでにそれほど特殊な技術ではない。NHKにはぜひ、この技術を応用して電脳メガネ対応した「電脳コイル2」の放送を実現してほし。