OKIの研究開発事例2内臓NFCと加速度センサによる高度プレゼンス 前節のシステムが、外付けセンサモジュールを必要とするという点を考慮し、スマートフォンに内蔵されているNFC(Near Field Communication)や加速度センサの機能のみを利用して位置推定、プレゼンス出力を行うシステムを新規開発した7)。
高度プレゼンス機能の応用と今後の技術開発 オフィス内など特定の領域内に入るユーザに、時間限定、場所限定のIDを配布するワンタイムID配布機能と、高度プレゼンス機能との組み合わせで、お客様に一時的な内線電話番号を提供し、また同時に入退出管理などを行うというPBXの新規サービスを開発中である7)。受付での入退出管理と同時に、出社、退社のプレゼンスの変更を行い、個人が利用しているスマートフォンが社内内線電話端末として利用可能になる。社内滞在時にはスマートフォンから常時プレゼンスがシステムに配信され、状況に応じたコミュニケーションを行うことができ、退社時には内線およびプレゼンス機能が利用不可となる。これは近年注目されている個人のスマートフォンを社内システムで利用するBYOD(Bring Your Own Device)の活用事例ともいえる。2012年のOKIプレミアムフェアにおいて、DISCOVERY neoとの連携による新しいサービスイメージとして紹介したところ、専門誌に取り上げられるなど、好評を博した8)。