5月18、19日の2日間、東京ビッグサイトで開催された「DESIGN FESTA vol.37」に足を運んできた。DESIGN FESTAは、プロ・アマチュア問わず「自由に表現出来る場」を提供するアートイベントとして1994年から開催されている。オリジナルであれば、誰でも参加、出展できるアートイベントであり、ユニークなアート作品やアーティストと出会うことができる。今回の開催でも、出展数は3,400ブース、約11,000名がオリジナル作品の展示や販売、パフォーマンスなどを繰り広げた。 アートの表現も様々な手段があるが、案の定、「スマートフォンカバー」をキャンバスにして独自のアイデアやデザインを表現しているアーティストも多かった。 言うまでもなく、スマートフォンは今や誰でもが持ち歩いている最も身近なガジェットである。しかしながら、その形状は比較的シンプルで個性に乏しい。また人気機種が限られていることから、多くのユーザーが「同じモデル」を利用しているという現実がある。スマートフォンに個性を求めたいユーザーは多く、当然、スマートフォンをキャンバスとしてアート表現を試みるアーティストも少なくないわけだ。そんなわけで、会場を回って筆者の目にとまったスマートフォンカバーのアートのいくつかをご紹介しよう。 まずは霧絵師・美呼(みこ)氏の作品「KIRIE」。京友禅の技法を用いた新しい和のアート作品で、樹脂を何層にも重ねて絵を描き、さらに金箔や螺鈿(らでん)を用いて絵に深みのある色合いと独特の輝きを持たせたオリジナルカバー。一つひとつが手作業で制作されるオリジナル作品である。 続いて、和紙と綿を使ってアート表現を試みるアーティスト・hiyura氏は、「自分で使うために作ったスマートフォンカバー」を展示していた。モコモコとした素材感が特有で、その表面にイラスト等をアレンジしていた。 アートデコものも多かった。Jewelunaのデコアーティスト・岡部真依氏はビーズ等をアレンジしてスマートフォンカバーに美しいイラストを表現。会場では制作の実演を披露していた。一方、東京・吉祥寺でスワロフスキー認定のアートデコ教室を展開するLIPDECOは、スワロフスキーストーンをふんだんに使用したスマートフォンカバー等を参考出品していた。 手編みのニットを使ったスマートフォンカバーを披露していたのはteam ribbonのグループ。ボタンを目に見立てたクマのデザインもかわいいが、この素材感は子ども受けも良さそうだ。 本物のジッパーをスマートフォンカバーに貼り付け、カバーの一部を切り抜き、ジッパーの開き口からスマートフォンを覗かせるというアイデアを披露していたのは小谷俊介氏。こちらのカバーもアイデアの表現であり実売はしていないそうだ。 最後に、オリジナルメリケンサックをスマートフォンカバーに強力接着剤で貼り付けてしまったEm Zed Eych・本田みずほさん。指を通して通話するスタイルは、手を滑らせてスマートフォンを落とすこともなく、意外に便利なのだとか。海外では通話中にスマートフォンをひったくられることもあるそうだが、このスマートフォンカバーを装着していたら安心かも。本田さんいわく、「いざとなったら、これでガツンと相手を倒せますよ」。
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