14日、「富士通フォーラム2013」開催を前に内覧会が行われた。同社はクラウド統合サービス「FUJITSU Cloud Initiative」を発表したばかりとあって、同フォーラムでもクラウドに関連したブースが多数用意されている。
今年の開催テーマは「Reshaping ICT, Reshaping Business and Society」。ICT(Information and Communication Technology)を活用したより良い社会づくりや地域が抱える課題解決への取り組み、モバイルやビッグデータをはじめとしたビジネスの成長・変革を支える新たなICT利活用、それを支える最先端のプロダクトやサービス、テクノロジーについて、セミナーと展示デモで紹介する。
会場は「ICTイノベーション」「ソーシャルイノベーション」「ビジネスイノベーション」といったコーナーを設け、それぞれの趣旨にそった展示が行われている。「ICTイノベーション」の最先端のテクノロジー・プロダクトコーナーには、スーパーコンピューター「京」で用いた技術をさらに向上させたスーパーコンピュータ「PRIMEHPC FX10」が展示。ブースの上部には円周率を表した数字が書き込まれており、演算能力の高さを演出している。
次世代のものづくりコーナーでは、3Dプリンタ「OBJET30」を使った世界最速という3DCADのデモも行われている。設計された製品はインタラクティブホログラムで3D化し、3Dメガネを使って大画面ディスプレイで3D映像として見ることができる。説明員によれば、3D化することで平面図ではわからない細部のミスなどを防げるという。この技術を活用した製品群も展示されている。また、同所ではヘッドマウントディスプレイも展示されており、ここは一般公開時に人気を呼びそうだ。
このほかGPS搭載で現在地のマッピングや行先案内してくれる次世代杖、往診スケジュールやナビゲーション機能による移動時間の短縮などを図る「在宅医療支援SaaS」、手のひら静脈認証活用のカードレスATMなど、最新の技術を搭載したICTサービスや機器が展示・デモされている。