●事業展開のコアとなるスマートテレビ対応の新チューナ(STB)がお披露目! NTTぷららは4月17日、同社のプレゼンテーションルームにて、映像配信サービス「ひかりTV」の事業展開(2013年度上期)に関する説明会を開催した。説明会では、NTTぷらら 代表取締役社長の板東浩二氏が登場し、現状の報告や新しいサービス、今後の事業展開などについて言及した。 まず板東氏は「光回線の伸びが鈍化する中で、245万人の会員を擁するまでになり(2013年3月末現在。昨年より45万人ほど増加)、国内最大のIPTVサービス会社に成長した。サービスについても、93chのテレビ、3万本のビデオ、3万曲のカラオケから、100万曲以上の音楽、約7万冊のブック、約2万点のショッピングまでと、充実したコンテンツを提供している。いまはスマートフォンやタブレットなど、いわゆるマルチデバイスでの提供を進めているところだ」と現状を説明。 このような積極的なサービス展開が評価され、同社はMM総研の映像配信サービスAWARDや、イードのブロードバンドアワード2012(テレビ部門)で最優秀賞に輝いていた。板東氏は、「我々のひかりTVが伸びている要因として、放送とVODの両サービスをリーズナブルな料金、充実した内容で提供してきたことが考えられる。それらに加え、85%のチャンネルがハイビジョン化されていたり、先進機能を備えた新サービスをいち早く投入したり、リモコンなどのユーザーインタフェイスを改善してきたことなども高い評価につながっているのではないか」と分析した。 これまでの事業展開を振り返ると、100万人の会員獲得による顧客基盤の確立(第一ステップ)や、VODマーケットの構築(第ニステップ)といったプロセスに関しては完了したとみてよいだろう。「現在は、第3ステップに入り、PCなどを含めたマルチデバイスへの提供にチャレンジしているところだ。その上で、音楽やゲーム分野での新ビジネスの展開を考えている」(坂東氏)とのことだ。 そして今回、マルチデバイスによるサービス展開という意味で目玉となるスマートテレビ対応の新しいチューナ(STB)がお披露目された。この新チューナは、Android OS4.0ベースで、6月3日から525円(初期費用1050円)でレンタル提供される予定だ。従来のひかりTVチューナと比較して、約10倍のハードウェア性能を有し、使いやすいユーザーインタフェース(UI)や、高機能な録画も特徴になっている。 たとえばUIには、コンテンツの情報を見える化する「フリックパネル」を採用。また画面のレイアウトもユーザーで自由に設定できる。録画機能については、トリプルチューナを搭載しており、メインで観たい番組を視聴しながら、裏番組を同時2chまで録画できるほか、録画番組をBDに書き出せる。 もちろんスマートフォンやタブレットでテレビを視聴することも可能だ。特にユニークなことは、本チューナにNFC(Near Field Communication)連携タグが内蔵されている点だ。これにより面倒なスマートフォンとの連携も容易になる。「従来、スマートフォンを利用する際には、そのデバイスをチューナ本体とヒモ付けて認識させるために、PINコード入力やQRコードで読み込むなどの作業が必要だった。NFC機能を備えたスマートフォンであれば、本体にかざすだけで連携が可能になる」(同社技術担当)。
【Interop Tokyo 2018】ネットワーク機器をクラウド管理!ディーリンクジャパンからIoT時代の新提案 2018年6月14日 ディーリンクジャパンは6月13日、幕張メッセで開催中の「Intero…