日本電気(NEC)は10日、高い信頼性が求められる通信事業者のコアネットワーク向けに、将来「SDN」(Software-Defined Networking)を実現するために必要な、OpenFlow技術対応の高品質なMPLS-TPスイッチを開発したことを発表した。 「SDN」は、ネットワークをソフトウェアでプログラム可能とする概念で、将来の重要なネットワーク概念として期待されており、現在、データセンターやプライベートネットワークなどではSDNの普及が進みつつある。しかし通信業者のコアネットワークでは、高度な信頼性が要求されるため、これまで、SDNに対応したスイッチは実現していなかった。 今回開発されたスイッチは、放送、金融、データセンター間などの高品質な通信のために、通信事業者のコアネットワークで利用されているデータ転送技術「MPLS-TP」(Multi-Protocol Label Switching Transport Profile,注3)に対応。同時にSDNを実現する技術の1つであるOpenFlowに対応したのが特長だ。本スイッチを、通信事業者のコアネットワークで利用した場合、障害発生時の障害個所の迅速な回避や経路変更などが可能となる見込み。 NECと情報通信研究機構(NICT)では、本スイッチを用いて、広域実験用ネットワークで映像伝送実験を実施。0.02秒と短時間で障害復旧可能な高信頼な運用が可能なことが確認されたとしている。NECは、今回の成果を、4月10日から東京ビックサイトで開催される「Fiber Optics Expo 2013」において出展する予定。
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