JA中野市は、東京農業大学の江口文陽教授による、きのこの抗アレルギー効果についての論文を公開した。 きのこ種別統計による、国内で最も多く生産されている品目である「えのきたけ」を主原料とする加工食品「えのき氷」の飲食による臨床試験の結果、飲食者の血清脂質の正常化とメタボリックシンドロームの予防・改善効果が確認されたという。 また、花粉症への効果として、「えのき氷」の1か月の飲食によって、スギ花粉の飛散時期にも関わらず、アレルギーなどを引き起こす血清中の免疫グロブリンEの検査値が、非飲食郡と比べて低い数値になっていることから、飲食者の免疫グロブリンE生産の抑制効果が明確となったとしている。 なお、今回確認できたアレルギー疾患改善効果は、一部の治験ボランティアによる改善効果の結果であり、万人に対する効果を言及するものではない。