世界各国に熱烈なファンを持つフランスの巨匠パトリス・ルコント監督が、アニメーション映画に挑んだ。パリの自殺用品専門店を舞台に繰り広げる生と死と愛の、可笑しく切ない物語だ。2012年にカンヌ国際映画祭にて、ワールドプレミアで披露されて以来、大きな話題を呼んでいる。パトリス・ルコント監督が、この『The Suicide Shop 3D』を携えて緊急来日することになった。3月21日から東京ビッグサイトで開催される東京国際アニメフェア2013に姿を見せる。3月21日10時30分から大ステージで、『The Suicide Shop 3D』のレクチャーと上映が行われる。レクチャーは「巨匠パトリス・ルコント、アニメーション映画初監督最新作の全てを語る」と題される。監督が自ら作品について明かす。また、本編上映はジャパンプレミアとなる。東京国際アニメフェアのオープニング直後、イベントを盛り上げる。パトリス・ルコント監督は、『髪結いの亭主』、『仕立て屋の恋』、『フェリックスとローラ』など、実写映画の巨匠として世界中に熱烈なファンを生んだ。フランスを代表する映画監督として知られる。その巨匠が新作として長編アニメーションを選んだことが、映画界で注目されていた。映画ファンには驚きを与えるが、パトリス・ルコント監督の経歴を見るとその選択も頷ける。パトリス・ルコント監督は、もともとフランスマンガのバンドデシネ作家であったからだ。バンドデシネで培った表現力が実写で磨かれた、さらにその映像表現がアニメーションで新境地を見せる。また、当日は貴重な映像や資料も公開されるというこちらも期待したい。『The Suicide Shop 3D』は、国内では今年の秋にヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国でロードショーとなることが決定している本作。アニメフェアは、ひと足早く本邦初公開となる絶好の機会だ。それだけに堪能したい。[真狩祐志]東京国際アニメフェア2013http://www.tokyoanime.jp/巨匠パトリス・ルコント、アニメーション映画初監督最新作の全てを語るhttps://www.tokyoanime.jp/office/public/symposium_detail_ja/67 2013年3月21日(木) 10時半~12時東京国際アニメフェア2013 会場 大ステージ主催: 東京国際アニメフェア実行委員会事務局