日本電気(NEC)は13日、バックアップストレージ「iStorage HSシリーズ(HYDRAstor)」において、書き込み処理性能を従来機比最大2倍、容量を最大5倍にした新製品2モデルを発表した。日本および米国で販売し、順次アジア、欧州へ展開する。 「iStorage HSシリーズ」は、NEC独自のグリッド・ストレージ技術を活かしたバックアップストレージ。重複排除技術による高いデータ圧縮性、分散冗長配置技術による高い信頼性が特徴だ。新製品は、1ノードの最小構成から最大60ノードまで柔軟な拡張構成が可能なスケールアウトモデル「iStorage HS8-40」(900万円~)と、1ノード構成で導入コストが抑えられるシングルノードモデル「iStorage HS3-40」(298万円~)の2モデル。 新製品では、最新CPUを搭載するとともに、NEC独自のマルチコアCPUに対する最適分散処理設計により、従来機比最大2倍の処理性能を実現した。また、従来機では別ノードに搭載していた、通信・データ圧縮処理機能とデータ保管機能を、1つのノード(ハイブリッドノード)に搭載し、最小1ノードからの構成を実現した(従来機は最小3ノードからの構成)。さらに、搭載ディスクドライブ容量を従来の1TBから4TBに拡大。最大60ノードで従来機比5倍の論理容量37.4PB(物理容量2.8PB)を実現した。 NECでは、新製品を用いたバックアップサービスも、月額9万円(7TB)から提供を行う。