ファーウェイ(中国)は、Mobile World Congress 2013において、5つの周波数帯に対応するマルチモード・ネットワーク・アンテナを発表する。 ファーウェイの「Single」シリーズとして開発された同製品は、業界で初めてウルトラ・ブロードバンドに対応した5波共用ネットワーク・アンテナとなり、LTEネットワークの迅速な構築を実現するとともに、卓越したモバイル・ブロードバンド体験をユーザーに提供する。 世界各地においてLTEネットワークの構築が急速に進むなか、より多くの周波数帯への対応が求められる一方、電波塔や屋上基地局の設置に利用可能なスペースは減少しつつある。今回発表する5波共用マルチモード・ネットワーク・アンテナにより、通信事業者は新たに電波塔や屋上基地局を設置することなく、迅速にネットワーク構築を進めることが可能となる。 ファーウェイの5波共用マルチモード・ネットワーク・アンテナ、はコンパクトかつ高い効率性を実現する。「サイド・バイ・サイド」積層伝送設計の採用により、パフォーマンス向上とともに柔軟性に優れたMIMO(多重入力・多重出力)構成を実現しながら、標準的な3波共用ネットワーク・アンテナと同等のサイズとしている。 同アンテナは、柔軟なMIMO構成(2T2R/2T4R/4T4R/4T8R/8T8R)により、低周波数(698 〜960 MHz)から高周波数(1710〜2690 MHz)までの全帯域に対応する。また、アンテナとして初めて、RET(Remote-Electrical Tilt:遠隔電気チルト装置)のプラグ・アンド・プレイを可能にするソリューション「EasyRET」に対応する。これにより、RETのすべての構成部品がネットワーク・アンテナに組み込まれ、ケーブル接続が1本となるため、信頼性の向上を図ることができる。また、「EasyRET」は設定や認証を自動化することで、アンテナの運用作業負荷や人為的ミスを軽減する。