日本電信電話(NTT)は8日、「HTML5」を用いて1つのコンテンツ情報(ワンソース)を複数の端末(デバイス)に合わせ、自動で分割および連携できるコンテンツ分割・連携技術を、同社のサービスエボリューション研究所が開発したことを発表した。 「HTML5コンテンツ分割・連携技術」は、複数のデバイスに搭載されたHTML5ブラウザとWebサーバの間で機能し、WebコンテンツをDOM(Document Object Model)による部分コンテンツ(映像画面、操作画面、情報画面など)に分割できる。またこの部分コンテンツは、ユーザーの利用シーンに合わせ複数のデバイスに自在に振り分け可能で、別々のデバイスに振り分けたコンテンツ同士を同期させることも可能となっている。 これにより、サービスを提供する事業者は、1つのコンテンツを用意するだけで、マルチデバイスを連携させるサービスに対応可能となる見込みだ。またWebサーバにかかるトラフィック負荷も大きく分散できるという。 今後NTTは、研究開発を進め、サービス利用者の趣味嗜好に合わせたコンテンツ情報の自動割り振りなどの技術の高度化を目指す。また、国内関連コンソーシアムやW3Cなどの国際標準化団体への働きかけを行い、HTML5コンテンツ分割・連携技術を国際標準規格とする活動を展開する。