「脱かくれ老化 プロジェクト」実行委員会は、健康な人と40~50代の「かくれ老化」該当者の男女1,000名を対象に、「かくれ老化」と睡眠に関するインターネット調査を実施し(2012年10月)、今回、調査結果を発表した。 「かくれ老化」とは、30代までは気にならなかった、カラダの様々な部位に現れる変化のことを指す。細胞や組織の劣化から体の内部で静かに老化が進行しているが、生活にはまだ大きな変化が現れないため、若干の自覚はありながらも具体的な対策を講じない方が多いのが現状である。 同実行委員会では、超高齢化社会を迎えた日本の課題は、いつまでも自分らしく生きられる健康寿命(日常的に介護を必要としないで、自立した生活ができる生存期)を延ばすことであると考え、40~50代のうちから老化を認識してもらうとともに、「かくれ老化」から脱することの重要性を啓発する活動を行っている。 今回の調査は、「かくれ老化」と睡眠の相関関係を明らかにするために実施。40~50代を対象に、眠れない日がある/睡眠が浅くなったと感じるかを調査したところ、健康な人は30パーセントが「あてはまる」あるいは「ややあてはまる」と答えたのに対し、かくれ老化該当者は52.2パーセントもの人が同様に回答し、良質な睡眠が得られていない人は、健康な人に比べ、かくれ老化該当者の人が、1.7倍以上も多いことが分かった。 良質な睡眠は、体の疲れを取り、精神状態を正常化させるために非常に重要な役割を担っているが、「かくれ老化」該当者は、睡眠にも問題を抱えやすくなることが、今回の調査から明らかになった。