電気通信事業者協会(TCA)は7日、携帯各社11月末時点の契約数を発表した。KDDI(au)が好調だった先月を上回る転入超過でMNP14ヵ月連続1位となっている。 他社からの乗り換えを示すナンバーポータビリティ「MNP」だが、KDDI(au)が165,100件の転入超過で連続首位記録を14ヵ月に伸ばした。2位は変わらずソフトバンクモバイルで、こちらも先月を上回る47,900件の転入超過。苦しい状況が続くNTTドコモは212,100件の転出超過と、過去最悪だった先月を更新する転出数となった。 一方、契約純増数ではソフトバンクモバイルが301,900件の純増で先月よりも数字を伸ばして首位をキープ。2位のKDDI(au)も228,800件の純増と好調に推移。先月、純増が7,200件のみと厳しい数字だったNTTドコモは、今月ついに40,800件の純減に転じてしまった。同社の契約数が純減に転じるのは2007年8月以来、5年3ヵ月ぶり。 MNPで大幅な純増を記録したKDDI(au)は、やはり引き続きiPhone 5の販売が好調なことに加えて、「LTE対応の冬モデルスマホ8機種を11月2日に一気に発売し、ラインナップが充実したことも好評です」(KDDI広報)とのことで、Android端末も好調な売れ行きを示しているようだ。冬モデルのフラッグシップモデルで9日の発売を控えている「HTC J Butterfly」についても、期待する声が増えているという。また、KDDI(au)は10月30日にJ.D.パワー アジア・パシフィックが発表した「2012年日本携帯電話サービス顧客満足度調査」において、キャリア各社の顧客満足度でトップを獲得していることも挙げて、「顧客志向の姿勢が評価されているのでは」とした。 料金面については、固定回線とのセット割である「auスマートバリュー」が引き続き好調で、割引率の高さに加え、対象となる固定回線の種類が豊富なことも支持されているそう。サービス面では「auスマートパス」も好評で、「まだまだ初めてスマホを持たれるお客様が多い中、セキュリティやクラウド・アプリ利用など、スマートパスに入っておけば安心、と感じられる方が多いようです」とのこと。 純増数を伸ばしたソフトバンクモバイルも、「11月中旬に店頭在庫が常時整うようになってから、iPhone 5の売れ行きが加速しました」(SBM広報)と、引き続きiPhone 5が好調のようだ。料金面では、「スマホ下取り割」「スマホ ファミリー割」等の割引プランが好評とのこと。それに加えてイー・アクセスとの経営統合によるネットワークへの期待感も依然高く、純増に寄与しているという。今年1月~11月までの累計純増数は320万件で、既に昨年1年分を超えた。 なお、11月30日にはKDDI(au)、ソフトバンクモバイルともにiPad miniの販売を開始したが、こちらはまだ端末自体の供給が安定しておらず、12月以降予約者にどれだけ行きわたるかは不透明としている。
処理性能、AI機能も進化!「Google Pixel 9」「Google Pixel 9 Pro XL」 2024年8月23日 Google Pixel 9とPixel 9 Pro XLが登場。AI機能や処理性能が向…