パイオニアは2日、地図の拡大、縮小といった常に行う操作が手を振るだけでできる「エアージェスチャー」と名付けた機能を搭載したカーナビゲーションシステムを初公開した。カロッツェリア『楽ナビ』の上位機種に搭載し、2012年秋モデルとして売り出す。商品企画を担当するカーエレクトロニクス事業統括部カー市販事業部の佐藤威主事は「楽ナビは代々、使いやすさ、見やすさ、わかりやすさにこだわってきた。実際、楽ナビでは音声認識、リモコン、タッチパネルの操作ができるが、タッチパネルの操作こそが一番使われている機能なので、この延長で考えられないかというところから誕生したのがエアージェスチャー」と商品化の経緯を語る。エアージェスチャーでできる操作は「通常はナビ画面にキーを表示していないが、手を近づけると、L字型にキーが表示される。またオーディオから流れている曲を知りたい場合、従来は地図からAV画面への切り替えが必要だったが、手を近づけるだけで右側にチェックウインドーが現れて確認できる。3つめは地図の縮小拡大、ナビ画面からAV画面への切り替えといったユーザーが常に行う操作を、手を画面の右から左、左から右に動かすことでできるよう、個別に設定することも可能」という。エアージェスチャーは楽ナビの据え付け型およびポータブルタイプの上位2グレードにそれぞれ設定し、10月中旬から順次発売する。