現代のPCでは、RTC(Real Time Clock)と呼ばれるハードウェアが現在時刻(TOD:Time of the Day)を保持する唯一のハードウェアである。このほかに、指定時間の経過を知らせるタイマーとして、PIT(Programmable Interval Timer)、ACPI(Advanced Configuration and Power Interface)、LAPIC(Local Advanced Programmable Interrupt Controller)、HPET(High Precision Event Timer)、そしてパフォーマンス測定用の経過時間計測用カウンタ TSC(Time Stamp Counter)など、沢山の時刻関連ハードウェアが搭載されている(図2)。
こうした問題については、10Gb Ethernetへの移行が有効である。帯域が拡大することだけでなく、10Gb EthernetのDCB(Data Center Bridging)機能は、FCoE(FiberChannel over Ethernet)、iSCSI、NFSなどのストレージプロトコルをEthernetに統合する時の効率を大きく改善する。これによりI/Oケーブルの数を大幅に少なくできる。
vSwitchの設定は、サーバエンジニアとネットワークエンジニアの押し付け合いになる。LANスイッチなのでネットワークエンジニアが設定するのが望ましいが、Cisco CLI(Command Line Interface)のようなネットワークエンジニアになじみのインターフェースがなく、またサーバ上のソフトウェアなので、大抵はサーバエンジニアにまかされることが多く、ずさんな設定になりがちである。