富士通研究所は31日、スマートフォンの使い勝手を損なうことなく、業務サービスを安全に利用できるアプリケーション実行基盤技術を開発したことを発表した。 新技術では、状況に応じて画面の切り替えや配信するアプリケーションの管理を行う「コンテキストデスクトップ技術」を開発。たとえば、スマートフォンを所有した人がオフィスに居ることを検知すると、そのスマートフォンの画面を業務に適した画面に切り替える。またアプリケーションは必要な時だけクラウドからスマートフォンに配信し、必要がなくなれば消去を行う。 同時に、アプリケーションを安全に実行し、スマートフォンに搭載されたカメラやネットワークなどに対して利用制限を行うセキュア実行環境技術を開発した。アプリケーションやデータは、あらかじめクラウドで暗号化されスマートフォンに配信され、実行メモリ以外には復号化した情報を残さない。また、必要に応じてカメラやネットワークなどの利用を制限し不要な動作を防止可能とした。さらに、社内外のどちらのネットワーク環境でもシームレスにスマートフォンへのアプリケーションの配信を可能にする「シームレスプッシュ技術」を開発した。 これらの技術により、ユーザーが場所を意識することなくデータが自動的に保護され、状況に応じて安全に業務サービスを配信・実行することが可能になるとのこと。たとえば、医療現場では、病院内だけにとどまらず、事故現場や救急車の中においても、その状況に応じた病院内サービスを、データを保護しながらスマートフォンに提示できるという。今後、富士通研究所では、このシステムを簡単に構築できるようパッケージ化を進め、2012年度中の実用化を目指す。
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