産業革新機構(INCJ)とニフティは10日、日本国内のインターネット活用企業の海外展開促進を目的とする新会社「株式会社グロザス」を共同で設立した。資本比率はINCJが60%、ニフティが40%。INCJでは、これまでに合計24件・総額約4,000億円の投資決定を発表している。 グロザスは、海外展開時に必要となる業務を集約したビジネスプラットフォームを構築することにより、日本国内のインターネット活用企業の海外進出を促進することを目的とした事業会社。海外市場展開支援サービスの企画・提供、インターネットを通じた海外市場向けデジタルコンテンツおよび物品の販売、海外市場におけるインターネットインフラサービスの企画・提供といったサービスを提供する。 ビジネスプラットフォームで提供するサービスに関しては、全世界統一仕様ではなく、展開地域の特性に根ざした各地域仕様のサービスを展開するとのこと。当初の展開地域としては、インドネシアやマレーシア等のASEAN諸国を予定している。 なおグロザスでは、ニフティが経済産業省における2010年度および23年度の実証事業「産業技術実用化開発事業補助金(次世代高信頼・省エネ型IT基盤実証事業)」において展開した『ニフティクラウド』を活用した海外展開支援事業で得られた、ITベンチャー企業のASEANなどでのソーシャルアプリケーション展開を支援する知見を活用するとのこと。