NHKとパナソニックは27日、次世代のテレビジョン放送サービスであるスーパーハイビジョン(SHV)用の145インチプラズマディスプレイパネル(PDP)を共同で開発したと発表。自発光・直視型のSHVディスプレイの開発は世界初の成果だという。 PDPは、大画面化が比較的容易であることに加え、早い動きにも追随する動画表示性能、高いコントラスト、広い視野角などを特長とする一方で、走査線数が増大すると画面がちらつくなど不安定になりやすいという課題があった。今回、NHKとパナソニックはこの課題を解決する新たな駆動法の自発光型ディスプレイによる高臨場感映像を共同開発し、走査線が4000本級のパネルにおいても、ちらつきのない安定した映像表示を可能にした。 同ディスプレイの仕様は、画面サイズ145インチ(横3.2m×縦1.8m)で、画素数は横7,680画素×縦4,320画素。フレームレートは毎秒60フレーム、画素ピッチは横0.417mm、縦0.417mm、アスペクト比は16.9となっている。 なお、今回開発したディスプレイは、5月24日から一般公開されるNHK放送技術研究所において展示される。また、6月3日~8日に米国で開催される国際会議「The SID International Symposium」で報告予定とのことだ