クロアチア・ドゥブロヴニクで開催中の「IFA2012 グローバル・プレスカンファレンス」にて、サムスンがスマートTVの戦略説明を行った。■ヨーロッパのTV市場について 説明会には、サムスン電子ヨーロッパのMichael Zoeller氏が登壇。まず、ヨーロッパにおけるTV市場について同社の調査をもとに、80%がLED TVになり、スマートTVの割合は2012年度内に60%にまで到達するとの予想を示した。そして、市場をリードするのはサムスンであるとして、2位~4位までのメーカーの合計シェアよりも、サムスン1社のシェアが大きくなるだろうとした。 3Dに関しては、同社の3D VODサービス「Explore 3D」のコンテンツ再生回数が2350万を超えてヨーロッパでは最大の3D VODサービスとなったこと、コンテンツ数も現状130タイトルだが、年内に300タイトル近くまで拡大することなどを発表した。■「BUT SMART IS THE KING」 3Dも好調であるとしたものの、Zoeller氏は「BUT SMART IS THE KING」と述べ、今後はさらにスマートデバイスが拡大し、重要となると予想。それは、スマートフォンやタブレット、TVに限らず、冷蔵庫やエアコンなど生活家電にも拡がり、全てをつなぐキーワードは“EASY to use”、“MORE Content”、“SHARE Content”、“UPDATE”であるとした。 上記を踏まえ、ボイスコントロールやモーションジェスチャー、顔認証などの「SMART INTERACTION」、Samusung Appsを中心としたコンテンツ「SMART CONTENT」、TVをアップデートすることで、簡単に毎年TVをリニューアルできる「SMART EVOLUTION」、この3つを軸に「サムスンがスマートデバイスを“NEXT LEVEL”へ連れて行く」と自信を見せた。■声やジェスチャーでTVを操作 「ES8000」デモ その後、同社のスマートTVの最新モデルで、韓国やヨーロッパで発売されている「ES8000」のデモンストレーションが行われた。 「ES8000」はTV上部にカメラとマイクが搭載されており、顔認証やボイスコントロールが可能。また、ハンドジェスチャーによる操作も可能となり、新感覚の操作体験を実現している。例えば、新たに開発されたフィットネスアプリを使う場合、音声でアプリを立ち上げ、顔認証で自分のデータにログインし、画面の半分で手本の動画を再生しながら、あとの半分に自分の映像を映して手本の通りできているか確認しながらフィットネスが行える。 また、クラウドを通じて、「どんなデバイスでも、いつでも、どこでもコンテンツをシェアできる」として、スカイプでロンドンのサムスンオフィスを呼び出し、タブレットでオフィス内を撮影する様子を中継。その後、会場の「ES8000」で、先ほどロンドンで撮影したタブレット内の動画を再生するといったデモも行われた。 Zoeller氏は最後に、今年のIFAについても言及。「全く新しいプレミアムTV」そして「全く新しいデザインコンセプト」を発表する予定だとして、プレゼンテーションを締めくくった。
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