東京商工リサーチは9日、上場会社3543社の「震災関連損失」調査結果を発表。このうち、震災以降特別損失で震災(災害)関連の損失を計上したのは1356社で、約4割を占めた。特別損失の合計額10兆4820億円のうち、震災(災害)関連損失額は4兆703億円に達した。震災関連損失の内容別では「災害による損失」は1265社が計上、金額は1兆6371億円と最大。次いで、東京電力や東北電力による「災害特別損失」が2社、同1兆3786億円、東京電力の「原子力損害賠償費」が1社、同8909億円だった。産業別での震災関連損失計上額では、東京電力が含まれるサービス業他が2兆7972億円と最大。次いで製造業が8861億円、金融・保険業が1004億円と続く。前年同期に火災事故などの災害関連損失を計上したのは33社で、金額は70億円だった。