サムスン電子ジャパンは、スペイン・バルセロナで開催中の「Mobile World Congress(MWC) 2012」で日本の報道関係者からのグループインタビューに応じ、端末事業本部を統括する石井圭介専務に日本市場における今後の取り組みなどについて話を聞いた。 今後の日本市場での課題について、石井氏は「一言で言うと“現地化”。市場に密着するということがこれまで以上に必要となる」と述べ、グローバルの人気機種を導入する場合も、日本のユーザーニーズに合わせたカスタマイズが一層重要になっていくとの考えを披露。例えば、同社の日本市場向けスマートフォンで対応が後回しとなっている機能としてはおサイフケータイが挙げられるが、石井氏は「日本というマーケットで市民権を得るために前向きに検討していきたい。私の気持ちとしては、早く実現したい」と述べ、具体的な時期は未定ながらサポートする方向で企画・開発を進めていることを示唆した。 また、NTTドコモのスマートフォンではGALAXYシリーズが人気機種としての地位を固めつつあり、今年からは「GALAXY SII WiMAX ISW11SC」でKDDI向けの提供も開始した。GALAXYというブランドは日本市場に一定の浸透を果たした感もあるが、石井氏は「GALAXYが際だって高い認知を得ているブランドだとは思っていない。むしろまだ低いという考え」と話し、加えてSamsungという会社自体のブランドはGALAXYよりもさらに低位にあるとの考えを示した。スマートフォンのヒットを束の間の成功にとどめず「GALAXYとSamsungという2つのブランドを高めていくのが私の大事な仕事」(石井氏)であるとの認識を強調した。 世界ではSamsungはテレビやデジタル家電との連携を強く打ち出しているが、現在日本のコンシューマー向け市場では携帯電話という限定されたカテゴリでの事業活動となっているため、連携先の自社製品が存在しない。今回は携帯電話事業に関するインタビューだったため他の製品分野に関わる見通しについて聞くことはできなかったが、石井氏としては「具体的にどうすると今申し上げるわけにはいかないが、2〜3年以内に当然入れていかなければいけない技術」であるとの考えを持っているという。
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