日本電気(NEC)は27日、大容量マイクロ波通信に適用することで、世界最高効率の伝送が可能な「2048QAM方式」の超高多値変調を実現する、無線伝送技術を開発したことを発表した。スマホやLTEによる通信量急増に対応するのが狙い。 本技術が実現する「2048QAM(Quadrature Amplitude Modulation:直交振幅変調)方式」は、一回の変調あたりのデータ伝送が、現在普及している256QAM方式(8ビット)と比べ、11ビット(2048値)とより高い効率となるもの。伝送容量を約40%増加させることが可能で、世界最高の伝送効率が実現できると見られる。 NECは、海外向け超小型マイクロ波通信システム「iPASOLINK」シリーズに本技術を適用し、2012年後半より製品化して販売活動を開始する予定だ。iPASOLINKシリーズに本無線伝送技術を適用することにより、大容量の無線伝送を実現し、高トラフィック対応に適したモバイルバックホール構築が可能となる。さらに、iPASOLINKシリーズに標準搭載している「AMR(Adaptive Modulation Radio:無線伝送路の状態にあわせて変調方式を最適制御する)機能」と組み合わせることで、天候などの環境変化がある場合にも、安定して高品質な通信サービスが実現できるとのこと。 なおNECは、現在開催中の「Mobile World Congress2012」のNECブースにて、本技術を適用したiPASOLINKの動態デモンストレーションを実施する。
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